手当・給付金

母子父子寡婦福祉資金貸付金

無利子・低利で借りられる、ひとり親専用の貸付制度

最終更新: 2026年7月こはるのシングルマザー手帳 編集チーム読了目安 約8
母子父子寡婦福祉資金貸付金のイメージイラスト

ひとり親家庭の経済的自立と子どもの進学などを支えるため、12種類の資金を無利子または低利(年1%)で借りられる公的な貸付制度です。子どもの修学資金や就学支度資金がよく利用されています。

こはる
こはる
こはるから
「借りる」と聞くだけで不安になりますよね。私も最初はそうでした。でもこれは営利目的のローンとは違う、ひとり親のための福祉制度なんです。保証人がいれば無利子ですし、返済もゆっくりで大丈夫。どうしようもなく困ってしまう前に、こういう選択肢があることだけ、覚えておいてくださいね。
まず、これだけは知ってください
  • ひとり親専用の公的貸付で、保証人がいれば無利子、いなくても年1%の低利です
  • 子どもの修学資金(月最大96,000円)や就学支度資金(最大59万円)がよく使われています
  • 審査に1〜2か月かかるため、進学などお金が必要になる前の早めの相談が大切です

制度のポイント(早見表)

支援内容・金額
修学資金:月額最大96,000円(私立大学自宅外など) / 就学支度資金:最大590,000円 / 生活資金・技能習得資金など全12種類
対象となる方
20歳未満の子どもを扶養しているひとり親、寡婦など
所得制限
所得要件あり(資金の種類による)
申請方法
市区町村または都道府県のひとり親支援窓口へ事前相談(審査に1〜2か月かかるため早めに)
相談窓口
市区町村・都道府県のひとり親支援窓口(福祉事務所)

12種類の資金 — 何にでも「専用の枠」がある

この制度には使いみち別に12種類の資金が用意されています。よく使われるのは子どもの進学関係(修学資金・就学支度資金)ですが、技能習得・転宅(引っ越し)・医療介護・生活資金など、ひとり親の暮らしで起こりうる場面をほぼカバーしています。「こんな用途で借りられるのかな?」と思ったら、まず下の表を眺めてみてください。

資金の種類限度額の目安主な使いみち
修学資金月96,000円(私立大自宅外)高校・大学・専門学校の授業料など
就学支度資金最大590,000円入学金・制服など入学時の費用
技能習得資金月68,000円(一括816,000円)親が資格・技能を身につける費用
転宅資金260,000円引っ越しの敷金・運送代など
生活資金月108,000円(生計中心者)求職中・技能習得中などの生活費
医療介護資金340,000円(特別510,000円)医療・介護の自己負担
事業開始資金3,290,000円開業の設備・材料費など
住宅資金1,500,000円(特別2,000,000円)住宅の補修・増改築など

利子と返済 — カードローンとは別物

連帯保証人を立てれば無利子、立てられない場合でも年1.0%です(修学資金・就学支度資金など子どもに関する資金は保証人なしでも無利子)。返済開始までには6か月〜数年の据置期間があり、返済期間も3〜20年と長く設定できます。仮に50万円を年1%・10年で返すと、月々約4,400円。消費者金融(年15〜18%が一般的)と比べれば、負担の違いは歴然です。お金に困ったとき、カードローンやリボ払いに手を伸ばす前に、必ずこの制度を思い出してください。

申請の流れ — 審査1〜2か月を見込んで早めに

申請はお住まいの市区町村のひとり親支援窓口(福祉事務所)で行います。流れは、(1)事前相談(使いみち・金額・返済計画を支援員と整理)、(2)必要書類の提出(戸籍謄本、所得のわかるもの、見積書・合格通知など使いみちの証明)、(3)審査(1〜2か月)、(4)貸付決定・振込、という順番です。特に進学関係は、合格発表から入学金納付までの期間が短いため、受験の前の年の秋までに事前相談を済ませておくのが理想です。合格前でも「内定貸付」のような前倒しの相談に応じてくれる自治体もあります。

知っておきたい注意点

  • 連帯保証人がいれば無利子、いない場合も年1%の低利です
  • 修学資金・就学支度資金は子ども名義での借入となり、無利子です
  • 申請から交付まで時間がかかるので、進学が決まったら早めに相談しておくと安心です

よくある質問

銀行のカードローンとは何が違うのですか?

営利目的ではない福祉制度なので、無利子または年1%と利息がほとんどかかりません。また、返済期間も資金の種類ごとに3〜20年と長く設定されており、月々の負担を抑えて返済できます。困ったときはまずこちらを検討してください。

審査ではどんなことを見られますか?

収入状況や返済計画の実現性、資金の使いみちを確認されます。金融機関のような信用情報照会ではなく、母子・父子自立支援員との面談を通じて「無理なく返せる計画か」を一緒に考える形に近いものです。

生活費としても借りられますか?

はい。「生活資金」として月額108,000円(生計中心者)まで借りられる区分があります。ただし就職活動中や医療を受けている期間など要件があるため、まずは窓口でご相談ください。

ブラックリスト(信用情報に傷)があっても借りられますか?

この制度は民間の信用情報機関への照会を行わない福祉制度のため、過去の延滞歴などがあっても相談できます。審査で重視されるのは現在の状況と返済計画の現実性です。まずは正直に窓口で事情を話してみてください。

JASSOの奨学金と併用できますか?

できます。ただし同じ使いみち(授業料など)について二重には借りられないため、「授業料はJASSO、入学金は就学支度資金」のような組み合わせになります。窓口で資金計画全体を見ながら調整してもらえます。

返済が苦しくなったらどうなりますか?

災害・病気・失業などやむを得ない事情があるときは、支払猶予の制度があります。滞納したまま放置すると違約金(年3%)が付くことがあるので、苦しくなったら早めに窓口へ相談してください。事情に応じて返済計画を組み直してもらえます。

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公式情報・出典

※ 制度内容は2026年7月時点の情報です。金額や要件は改定される場合があります。申請前に必ず公式窓口でご確認ください。

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※こちらでの解説は一般的な内容であり、個別のケースへの助言ではありません。具体的な判断に迷うときは、必ずお住まいの自治体窓口や専門家にご相談ください。