母子父子寡婦福祉資金貸付金
無利子・低利で借りられる、ひとり親専用の貸付制度

ひとり親家庭の暮らしやお子さんの進学を支えるために、12種類の資金を無利子〜年1%で借りられる公的な貸付制度です。お子さんの修学資金や入学準備金がよく使われています。民間のローンより断然条件がいいので、知っておいて損はないですよ。
- ひとり親専用の公的貸付で、保証人がいれば無利子、いなくても年1%の低利です
- 子どもの修学資金(月最大96,000円)や就学支度資金(最大59万円)がよく使われています
- 審査に1〜2か月かかるため、進学などお金が必要になる前の早めの相談が大切です
制度のポイント(早見表)
- 支援内容・金額
- 修学資金:月額最大96,000円(私立大学自宅外など) / 就学支度資金:最大590,000円 / 生活資金・技能習得資金など全12種類
- 対象となる方
- 20歳未満の子どもを扶養しているひとり親、寡婦など
- 所得制限
- 所得要件あり(資金の種類による)
- 申請方法
- 市区町村または都道府県のひとり親支援窓口へ事前相談(審査に1〜2か月かかるため早めに)
- 相談窓口
- 市区町村・都道府県のひとり親支援窓口(福祉事務所)
12種類の資金 — 何にでも「専用の枠」がある
この制度には使いみち別に12種類の資金が用意されています。よく使われるのはお子さんの進学関係(修学資金・就学支度資金)ですが、資格取得・引っ越し・医療・生活費など、ひとり親の暮らしで起こりうる場面をほぼカバーしているんです。「こんな用途でも借りられるの?」と思ったら、まず下の表を見てみてくださいね。
| 資金の種類 | 限度額の目安 | 主な使いみち |
|---|---|---|
| 修学資金 | 月96,000円(私立大自宅外) | 高校・大学・専門学校の授業料など |
| 就学支度資金 | 最大590,000円 | 入学金・制服など入学時の費用 |
| 技能習得資金 | 月68,000円(一括816,000円) | 親が資格・技能を身につける費用 |
| 転宅資金 | 260,000円 | 引っ越しの敷金・運送代など |
| 生活資金 | 月108,000円(生計中心者) | 求職中・技能習得中などの生活費 |
| 医療介護資金 | 340,000円(特別510,000円) | 医療・介護の自己負担 |
| 事業開始資金 | 3,290,000円 | 開業の設備・材料費など |
| 住宅資金 | 1,500,000円(特別2,000,000円) | 住宅の補修・増改築など |
利子と返済 — カードローンとは別物
保証人を立てれば無利子、立てられなくても年1.0%です(お子さん関連の資金は保証人なしでも無利子!)。返済開始まで6か月〜数年の猶予があって、返済期間も3〜20年と長く設定できます。50万円を年1%・10年で返すと月々約4,400円。消費者金融(年15〜18%)と比べたら全然違いますよね。お金に困ったとき、カードローンやリボ払いに手を伸ばす前に、必ずこの制度を思い出してくださいね。
申請の流れ — 審査1〜2か月を見込んで早めに
申請は市区町村のひとり親支援窓口で行います。流れは、(1)事前相談(使いみち・金額・返済計画を支援員さんと整理)→(2)書類提出→(3)審査(1〜2か月)→(4)貸付決定・振込。特に進学関係は、合格発表から入学金納付までの期間が短いので、受験の前の年の秋までに相談しておくのが理想ですよ。合格前でも「内定貸付」に応じてくれる自治体もあります。
知っておきたい注意点
- 連帯保証人がいれば無利子、いない場合も年1%の低利です
- 修学資金・就学支度資金は子ども名義での借入となり、無利子です
- 申請から交付まで時間がかかるので、進学が決まったら早めに相談しておくと安心です
「私の場合はどうなる?」— モデルケースで見てみましょう
具体的な状況を想定して、制度がどう使えるかを計算しました。
ケース1: 引っ越し費用が足りないRさん
状況: DVで離婚し実家に避難中。子ども2人とアパートを借りたいが、敷金・礼金・引っ越し代で50万円以上必要。貯金は10万円しかない。
結果: 転宅資金26万円(無利子)+就職支度資金10万円を借りて初期費用をカバー。さらに住宅支援資金貸付(月4万円)で毎月の家賃を補填。返済は据置期間6か月後から月1万円程度の分割。
ケース2: 子どもの大学入学金が払えないSさん
状況: 子どもが私立大学に合格。入学金30万円の締切が2週間後だが、手元にお金がない。
結果: 就学支度資金(上限59万円)を緊急で申請。窓口に事情を説明し、2週間で貸付実行。入学金を無事に支払えた。
知らないと損する落とし穴
「知らなかった」で損をした実例と、その対策をまとめました。
落とし穴1: 連帯保証人が見つからず申請を諦めた
Tさんは連帯保証人を頼める人がおらず、貸付を諦めた。しかし実は、保証人なしでも借りられる(利子1.0%がつくだけ)ことを後から知った。
落とし穴2: 返済が滞って延滞金が発生した
Uさんは返済を3か月滞納し、延滞金(年5%)が発生。さらに督促状が届いて精神的に追い詰められた。
申請前チェックリスト
- 必須戸籍謄本(親と子が確認できるもの)
- 必須住民票(世帯全員分)
- 必須所得証明書(課税証明書)
- 必須資金の使途がわかる書類(見積書・合格通知書など)
- 必須返済計画書(窓口で一緒に作成してもらえます)
- 状況による連帯保証人の情報(無利子希望の場合のみ)
- 必須印鑑(認印可)
よくある質問
銀行のカードローンとは何が違うのですか?
営利目的ではない福祉制度なので、無利子または年1%と利息がほとんどかかりません。また、返済期間も資金の種類ごとに3〜20年と長く設定されており、月々の負担を抑えて返済できます。困ったときはまずこちらを検討してください。
審査ではどんなことを見られますか?
収入状況や返済計画の実現性、資金の使いみちを確認されます。金融機関のような信用情報照会ではなく、母子・父子自立支援員との面談を通じて「無理なく返せる計画か」を一緒に考える形に近いものです。
生活費としても借りられますか?
はい。「生活資金」として月額108,000円(生計中心者)まで借りられる区分があります。ただし就職活動中や医療を受けている期間など要件があるため、まずは窓口でご相談ください。
ブラックリスト(信用情報に傷)があっても借りられますか?
この制度は民間の信用情報機関への照会を行わない福祉制度のため、過去の延滞歴などがあっても相談できます。審査で重視されるのは現在の状況と返済計画の現実性です。まずは正直に窓口で事情を話してみてください。
JASSOの奨学金と併用できますか?
できます。ただし同じ使いみち(授業料など)について二重には借りられないため、「授業料はJASSO、入学金は就学支度資金」のような組み合わせになります。窓口で資金計画全体を見ながら調整してもらえます。
返済が苦しくなったらどうなりますか?
災害・病気・失業などやむを得ない事情があるときは、支払猶予の制度があります。滞納したまま放置すると違約金(年3%)が付くことがあるので、苦しくなったら早めに窓口へ相談してください。事情に応じて返済計画を組み直してもらえます。
この記事は役に立ちましたか?
※ 制度内容は2026年7月時点の情報です。金額や要件は改定される場合があります。申請前に必ず公式窓口でご確認ください。
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「最初の数か月だけ払われて、あとは音沙汰なし」——養育費の未払いは本当に多い問題です。でも、諦める必要はありません。法的な手段を使えば、相手の給与から天引きで回収することも可能です。
※こちらでの解説は一般的な内容であり、個別のケースへの助言ではありません。具体的な判断に迷うときは、必ずお住まいの自治体窓口や専門家にご相談ください。