シングルマザーのスキルアップ・資格取得

「収入を上げたいけど何から始めれば?」「資格を取る時間もお金もない」——ひとり親が使える給付金制度と、現実的なスキルアップ戦略をまとめました。
- 高等職業訓練促進給付金で月10万円もらいながら資格が取れる
- 教育訓練給付金で受講費の最大70%が戻ってくる
- 「取って終わり」ではなく「就職に直結する」資格を選ぶ
ひとり親が使える「学び」の給付金を知る
ひとり親のスキルアップを支援する制度は充実しています。知らないと使えないので、まず全体像を把握しましょう。
| 制度名 | 内容 | 金額 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 高等職業訓練促進給付金 | 国家資格取得のため学校に通う期間の生活費 | 月10万円(非課税)×最長4年 | 看護師・保育士・介護福祉士等 |
| 自立支援教育訓練給付金 | 指定講座の受講費を助成 | 受講費の60%(上限修学年数×20万円) | 雇用保険未加入のひとり親 |
| 教育訓練給付金(一般) | 厚労省指定講座の受講費 | 受講費の20%(上限10万円) | 雇用保険加入1年以上 |
| 教育訓練給付金(専門実践) | 専門的な資格取得講座 | 受講費の最大70%(年56万円) | 雇用保険加入2年以上 |
| 職業訓練受講給付金 | ハロワ職業訓練中の生活費 | 月10万円+交通費 | 雇用保険未加入・月収8万円以下 |
「取って意味がある」資格を選ぶ
資格は「取ること」が目的ではなく「就職・収入アップに直結するか」が重要です。選ぶ基準は①求人数が多い(=就職しやすい)、②年収アップが見込める、③取得期間と費用が現実的、④自分の適性に合っている。「なんとなく人気だから」で選ぶと、取得後に「使わない資格」になりがちです。
| 資格 | 取得期間 | 費用目安(給付金利用後) | 年収目安 |
|---|---|---|---|
| 看護師 | 3年(専門学校) | 実質ほぼ無料(給付金活用) | 450〜550万円 |
| 介護福祉士 | 2年(養成施設) | 実質ほぼ無料(給付金活用) | 300〜400万円 |
| 保育士 | 2年(短大・専門) | 実質ほぼ無料(給付金活用) | 300〜380万円 |
| 医療事務 | 3〜6ヶ月(通信) | 2〜5万円 | 250〜300万円 |
| 登録販売者 | 3〜6ヶ月(独学可) | 1〜3万円 | 280〜350万円 |
| ITパスポート→基本情報 | 6ヶ月〜1年 | 1〜5万円 | 350〜500万円 |
時間の作り方を工夫する
「勉強する時間がない」は多くのシングルマザーの悩みです。でも、1日30分でも積み重ねれば半年で90時間。工夫次第で時間は作れます。①通勤時間(音声教材・アプリ学習)、②子どもの寝かしつけ後の30分、③昼休み(15分だけテキストを読む)、④週末の朝(子どもが起きる前の1時間)。「まとまった時間」を待つのではなく「スキマ時間の積み重ね」で進めましょう。
学校に通う場合の生活設計
看護学校など全日制に通う場合は、生活設計が重要です。収入源:高等職業訓練促進給付金(月10万円)+児童扶養手当+児童手当。子どもの預け先:保育園(在学中も利用可能)。学費:母子父子寡婦福祉資金(修学資金・無利子)で賄える。「学校に通っている間は収入ゼロ」ではなく、給付金を組み合わせれば月15〜20万円程度は確保できます。
資格取得後のキャリアプランを描く
資格を取った後の「出口戦略」も事前に考えておきましょう。①どの地域で働くか(通勤時間と子どもの送迎を考慮)、②正社員かパートか(子どもの年齢で判断)、③夜勤ありか日勤のみか(看護師の場合)、④将来的なキャリアアップの道(管理職・専門資格)。ハローワークの「マザーズコーナー」では、子育て中の求職者向けに個別相談ができます。
よくある質問
高等職業訓練促進給付金とは何ですか?
ひとり親が看護師・保育士・介護福祉士・美容師などの国家資格を取得するために学校に通う場合、月額10万円(住民税非課税世帯)または月額7万500円(課税世帯)が最長4年間支給される制度です。さらに入学時に5万円の一時金も。返済不要の「もらえるお金」です。
働きながら資格を取ることは可能ですか?
可能です。通信教育・夜間学校・オンライン講座なら仕事と両立できます。教育訓練給付金(受講費の20〜70%が戻る)を使えば費用負担も軽減。ただし、看護師など実習が必要な資格は、フルタイム通学が必要な期間があるので、高等職業訓練促進給付金を活用しましょう。
どの資格が一番稼げますか?
「稼げる」と「取りやすい」のバランスが大切です。看護師(年収450〜550万円・3年)は高収入ですが期間が長い。介護福祉士(年収300〜400万円・2年)は需要が高く就職しやすい。医療事務(年収250〜300万円・6ヶ月)は短期間で取得可能。あなたの年齢・現在の仕事・子どもの年齢を考慮して選びましょう。
資格がなくても収入を上げる方法はありますか?
あります。①今の職場で正社員登用を目指す、②同業種で条件の良い会社に転職する、③副業(在宅ワーク・ライティング・データ入力)を始める、④ハローワークの職業訓練(無料・給付金あり)でPCスキルを身につける。資格は「手段」であって「目的」ではありません。
「私の場合はどうなる?」モデルケース
Aさん(29歳・パート年収150万円・子ども3歳)
状況: スーパーのパートで年収150万円。将来が不安で収入を上げたいが、何をすればいいかわからない。
結果: ハローワークで相談→高等職業訓練促進給付金を知る→看護専門学校に入学。月10万円の給付金+児童扶養手当+児童手当で月約20万円を確保。3年後に看護師免許取得、病院に就職して年収450万円に。
💡 「3年間学校に通う」は大変だが、年収が3倍になる投資。給付金があれば生活しながら通える。
知らないと損する落とし穴
「簡単に取れる」資格に飛びついて就職に繋がらなかった
Bさんは「3ヶ月で取れる」という民間資格(アロマセラピスト)に15万円払って取得。しかし求人がほとんどなく、結局パートのまま。
✅ 対策: 資格を選ぶ前に「その資格の求人数」をハローワークや求人サイトで確認する。国家資格・公的資格を優先し、民間資格は「就職先が確保できる場合」のみ。
やることチェックリスト
- ☐使える給付金制度(高等職業訓練促進給付金等)を確認した
- ☐目標とする資格・スキルを決めた(求人数・年収を確認済み)
- ☐学習時間の確保方法を決めた
- △費用と生活費のシミュレーションをした(該当する方のみ)
- △ハローワーク(マザーズコーナー)に相談した(該当する方のみ)
☐=全員必要 △=該当する方のみ
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