シングルマザーの親の介護

最終更新: 2026年08-17月こはるのシングルマザー手帳 編集チーム読了目安 約8
シングルマザーの親の介護のイメージイラスト

「育児と介護の両立ができない」「仕事を辞めないといけない?」「兄弟に頼れない」——ダブルケア(育児+介護)に直面するシングルマザーのための対策ガイドです。

こはる
こはる
こはるから
育児だけでも大変なのに、親の介護まで…。「私しかいない」と思うと、本当に追い詰められますよね。でも、ひとりで全部やる必要はないんです。使える制度とサービスを知っておけば、仕事も育児も介護も両立できる道があります。
まず、これだけは知ってください
  • 「介護離職」は絶対に避ける。経済的に立ち直れなくなるリスクが高い
  • 介護保険サービスを最大限活用すれば、仕事を続けながら介護できる
  • 地域包括支援センターに相談すれば、ケアプランを無料で作ってもらえる
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「介護離職」だけは避ける

親の介護のために仕事を辞める「介護離職」は、絶対に避けてください。理由は①収入がゼロになり、自分と子どもの生活が立ち行かなくなる、②再就職が非常に難しい(特に40代以降)、③介護は「いつ終わるかわからない」ため、貯金が底をつくリスクが高い、④精神的に追い詰められやすい。介護保険サービスを使えば、仕事を続けながら介護することは可能です。

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まず地域包括支援センターに相談

親の介護が必要になったら、まず親が住んでいる地域の「地域包括支援センター」に相談してください(無料)。ケアマネジャーが介護認定の申請から、ケアプランの作成、サービスの手配まで全て行ってくれます。「何から始めればいいかわからない」状態でも大丈夫。電話一本で相談できます。

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使える介護保険サービス

要介護認定を受ければ、以下のサービスが1〜3割負担で利用できます。①デイサービス(日中の預かり・入浴・食事)、②ホームヘルパー(自宅での身体介護・家事援助)、③ショートステイ(数日〜2週間の宿泊預かり)、④特別養護老人ホーム(長期入所)。特にデイサービスとショートステイは、仕事と育児をしながら介護するシングルマザーの強い味方です。

サービス内容自己負担(1割の場合)利用頻度の目安
デイサービス日中の預かり・入浴・食事1回700〜1,500円週2〜5回
ホームヘルパー自宅での介護・家事1回250〜400円週2〜3回
ショートステイ宿泊での預かり1日1,000〜2,000円月数日〜2週間
特養(入所)長期入所月5〜13万円常時
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仕事と介護の両立支援制度

①介護休業(通算93日・給付金あり: 賃金の67%)、②介護休暇(年5日・有給)、③時短勤務・フレックス(介護を理由に申請可能)、④介護のための所定外労働免除。これらは法律で保障された権利なので、会社に申請すれば拒否できません。「介護で仕事を休みたい」と言いにくい場合は、まず人事部に相談してみてください。

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兄弟がいる場合の分担

介護の負担が特定の人(多くの場合、近くに住む女性)に集中しがちです。兄弟がいる場合は、早い段階で「役割分担」を話し合いましょう。①直接介護する人、②費用を負担する人、③緊急時に駆けつける人、と分けるのが現実的です。「私はシングルマザーで育児もあるから、費用の一部を負担してほしい」と伝えることは正当な主張です。

よくある質問

親が遠方に住んでいる場合は?

「遠距離介護」の場合は、親の地域の地域包括支援センターに電話で相談できます。ケアマネジャーが現地でサービスを手配してくれるので、毎週通う必要はありません。月1回の訪問+電話での確認で対応できるケースも多いです。

介護費用は誰が負担する?

原則として「親の年金・貯蓄」から出すのが基本です。親の収入だけでは足りない場合は、兄弟で分担するか、生活保護の介護扶助を検討してください。あなたの生活費を削ってまで親の介護費用を出す必要はありません。

育児と介護で限界。助けてほしい…

「ダブルケア」の相談窓口が各自治体にあります。地域包括支援センター+子育て支援センターの両方に相談し、使えるサービスを最大限活用してください。介護のショートステイ+子どもの一時保育を組み合わせて、自分の休息日を確保することも大切です。

親を施設に入れるのは親不孝?

いいえ。プロのケアを受けることは、親にとっても良いことです。特に認知症の場合、自宅介護には限界があります。「施設に入れる=見捨てる」ではなく、「安全な環境で専門的なケアを受けてもらう」と考えてください。

「私の場合はどうなる?」モデルケース

Uさん(42歳・正社員・子ども1人/中1・母親要介護2)

状況: 母親が脳梗塞で要介護2に。兄は遠方で頼れず、育児+仕事+介護の三重苦。

結果: 地域包括支援センターに相談し、デイサービス週3回+ホームヘルパー週2回を手配。会社には介護休暇(年5日)と時短勤務を申請。月の自己負担は約1.5万円。

💡 「全部自分でやる」をやめて、プロに任せる部分を増やした

知らないと損する落とし穴

介護離職して経済的に破綻

母の介護のために退職。2年後に貯金が底をつき、生活保護を申請することに。

✅ 対策: 介護保険サービスを使えば仕事を続けられる。まず地域包括支援センターに相談

自分の健康を後回しにする

育児+介護で睡眠時間3時間。半年後に倒れて入院。子どもも親も困ることに。

✅ 対策: ショートステイ・レスパイトケアを定期的に利用し、自分の休息を確保する

やることチェックリスト

  • 地域包括支援センターに相談した(または連絡先を調べた)
  • 介護認定の申請をした(または検討した)
  • 会社の介護支援制度(介護休業・時短等)を確認した(該当する方のみ)
  • 兄弟との役割分担を話し合った(いる場合)(該当する方のみ)
  • 「介護離職しない」と決めた

☐=全員必要 △=該当する方のみ

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