シングルマザーの確定申告・年末調整ガイド

最終更新: 2026年08-17月こはるのシングルマザー手帳 編集チーム読了目安 約9
シングルマザーの確定申告・年末調整ガイドのイメージイラスト

「ひとり親控除って何?」「確定申告しないと損するの?」——年末調整や確定申告で使える控除・還付金をまとめました。知らないと年間数万円損していることも。

こはる
こはる
こはるから
確定申告って聞くだけで「難しそう…」って思いますよね。でも、シングルマザーが使える控除はたくさんあるんです。知らないまま放置していると、毎年数万円を損していることも。ここで一緒に確認しましょう。
まず、これだけは知ってください
  • ひとり親控除で所得税が年間約5〜8万円軽減される
  • 年末調整で申告し忘れても確定申告で取り戻せる
  • 医療費控除・生命保険料控除も忘れずに
1

ひとり親控除を確実に適用する

ひとり親控除は所得から35万円を差し引ける制度です。年末調整の「扶養控除等申告書」で「ひとり親」にチェックを入れるだけ。会社に出し忘れた場合は、確定申告(還付申告)で取り戻せます。2026年からは所得制限が500万円→670万円に緩和されました。

控除の種類控除額税金の軽減目安
ひとり親控除(所得税)35万円年間約5〜8万円軽減
ひとり親控除(住民税)30万円年間約3万円軽減
合計年間約8〜11万円お得
2

年末調整で漏れやすい控除をチェック

シングルマザーが見落としがちな控除は「ひとり親控除」だけではありません。生命保険料控除(最大12万円)、地震保険料控除(最大5万円)、小規模企業共済等掛金控除(iDeCo)なども年末調整で申告できます。保険会社から届く「控除証明書」は捨てずに保管しましょう。

3

確定申告で医療費控除を申請する

子どもの通院が多い年は医療費控除が使えます。年間10万円(所得200万円未満なら所得の5%)を超えた医療費が控除対象。歯列矯正(子どもの場合は対象)、通院の電車・バス代、処方薬代も含められます。e-Taxなら自宅から申請可能で、還付金は約1ヶ月で振り込まれます。

含められる医療費含められない費用
病院の診察代・薬代美容目的の施術
子どもの歯列矯正大人の美容矯正
通院の電車・バス代自家用車のガソリン代
入院時の食事代差額ベッド代(自己都合)
処方箋の薬代サプリメント
4

過去の申告漏れを取り戻す(還付申告)

「去年も一昨年もひとり親控除を申告していなかった…」という場合、過去5年分まで遡って還付申告ができます。例えば3年分まとめて申告すれば、約15〜24万円が戻ってくる計算です。e-Taxで過去分の申告書を作成し、税務署に提出するだけ。期限は「対象年の翌年1月1日から5年間」です。

5

住民税の非課税・減額を確認する

ひとり親で子ども1人の場合、年収約204万円以下なら住民税が非課税になります(自治体により若干異なる)。住民税非課税になると、国民健康保険料の軽減、保育料の軽減、就学援助の対象になるなど、連動するメリットが大きいです。年収が境界線付近の場合は、iDeCoの掛金で所得を下げる方法もあります。

子どもの人数住民税非課税の年収目安
1人約204万円以下
2人約256万円以下
3人約308万円以下

よくある質問

ひとり親控除の条件は何ですか?

①事実上婚姻関係にある人がいない(事実婚NG)、②生計を一にする子がいる(総所得48万円以下)、③本人の合計所得金額が500万円以下。この3つを満たせば、シングルマザーなら基本的に該当します。

年末調整で申告し忘れました。もう遅いですか?

大丈夫です。翌年の1月1日から5年間は「還付申告」ができます。e-Taxなら自宅から手続き可能。過去5年分まとめて還付を受けた人もいますよ。

パートで年収103万円以下ですが、確定申告は必要ですか?

年収103万円以下なら所得税はかかりませんが、源泉徴収されている場合は確定申告で全額還付されます。また、住民税の申告は別途必要な場合があるので、お住まいの市区町村に確認しましょう。

医療費控除はいくらから使えますか?

年間の医療費が10万円(所得200万円未満の場合は所得の5%)を超えた分が控除対象です。子どもの歯列矯正や通院の交通費(バス・電車)も含められます。領収書は必ず保管しておきましょう。

「私の場合はどうなる?」モデルケース

Aさん(38歳・パート年収180万円・子ども1人)

状況: 離婚後3年間、ひとり親控除を知らずに年末調整で申告していなかった。

結果: 税務署で過去3年分の還付申告を実施。所得税の還付約15万円+住民税の減額通知。さらに今後は毎年約8万円の軽減効果。

💡 「知らなかった」だけで3年間で15万円損していた。年末調整の書類は毎年しっかり確認を。

Bさん(42歳・正社員年収350万円・子ども2人)

状況: 子どもの歯列矯正(45万円)と通院費が年間で60万円を超えた年があった。

結果: 確定申告で医療費控除を申請。課税所得から約50万円が控除され、所得税・住民税合わせて約10万円の還付。

💡 子どもの歯列矯正は「治療目的」なら医療費控除の対象。領収書は必ず保管。

知らないと損する落とし穴

事実婚状態でひとり親控除が否認された

Cさんは彼氏と同棲していたが籍は入れていなかった。しかし税務署の調査で「事実上の婚姻関係」と判断され、ひとり親控除が否認。追徴課税を受けた。

✅ 対策: 同棲・内縁関係がある場合はひとり親控除の対象外。住民票の世帯構成にも注意。

やることチェックリスト

  • 年末調整の「扶養控除等申告書」でひとり親にチェックを入れた
  • 過去にひとり親控除を申告し忘れた年がないか確認した
  • 医療費の領収書を1年分保管している
  • 生命保険料控除証明書を年末調整で提出した(該当する方のみ)
  • 住民税非課税の基準を確認した(該当する方のみ)

☐=全員必要 △=該当する方のみ

次はこちらへ — この状況で使える可能性のある制度

この記事を読み終えたあなたの「次の一歩」に合わせて選びました。

あわせて読みたい

この記事は役に立ちましたか?

ひとりで抱え込まないでくださいね。まずは使える支援を確認してみましょう。

かんたん診断をやってみる(匿名・無料)

この記事が役に立ったら、同じ悩みを持つ方にも

ひとり親の悩みは、なかなか人に相談しづらいもの。あなたの一言のシェアが、誰かの一歩につながるかもしれません。

※こちらでの解説は一般的な内容であり、個別のケースへの助言ではありません。具体的な判断に迷うときは、必ずお住まいの自治体窓口や専門家にご相談ください。